さあ、きみの番だ〜Now it's your turn〜

大阪在住の弁理士・中野賢太のブログです。知財ネタ・読書・考察など

特許申請を自分でやってはいけないその理由(019)

  • 特許出願は、自分でできる

書類は手書きでもいいし、紙原稿でもいけます。

印紙を貼って郵便で出願。少し前まで、これが主流でした。

(パソコンでインターネット出願するようになったのは、ごく最近です)

 

代理人を使わない場合、権利化がほぼ不可能になるので、おすすめしません。

特にクレーム(特許請求の範囲)の作成と、拒絶理由通知への対応。

ここは「腕の良い」弁理士がやらないと全滅します。

(弁理士に頼めば良いというわけでもない)

 

  • クレーム作成の手法

業界入りした時、最初にならったのがこういうプロセス。

クレームをブロックや樹形図にして比較…いまは頭の中でやってますね。

先行技術を踏まえて、今回の発明の特徴を切り出します。

構成・効果ごとにブロックにします。

各ブロック内で上位概念・下位概念を用意し、どのブロックを入れるとどういう効果になるのか、手元に図を作成します。

 

請求項1に、新規性が出る限り一番広い範囲を設定。

請求項2以降に、少しずつ狭く・実効性が高いよう調整します。

最後に、現在実施している「1点」がカバーできる、最小の範囲を設定します(これはクレームに書かなくても、実施例だけに書く場合がある)

 

もちろん、審査基準・最近の審査の傾向・各種ガイドラインや判例の動向を考慮して

取れそうな範囲で一番強い権利を目指します。

 

  • まとめ

特許事務所に依頼した特許は、上の手順を踏んでます。

どの分野でも、必要な手順を踏んでないものが急に出てきたらどうか?

だいたい分かりますよね。

 

どうせ中身がひどいだと判断され、相手にされません。

 

出願経験のない人の取った特許は、だいたいこんな感じです。

内容を全部公開してしまう(ノウハウが漏れる)

回避がすぐできる

すぐに潰せる 

仮に、出願費用は節約できても、権利を取る意味がなくなります。

外から見てても、大変もったいないです。